トイレを作れ!
最近、妻がよく山に来てくれるのですが、いつも言われるのが
「トイレがあればなぁ~」
の一言です。
先日は、幼稚園児や若いママさんたちも来たし、
お手伝いに来てくれる仲間にも女性が増えてきたので、
トイレを作る決心をいたしました。
ちなみに、自分一人の時は、どうしていたかというと基本立ち小便&野糞です。
しかし、ここは水道も電気もない山の中。
トイレは富士山の山小屋でも採用されてるあの方法しかありません。
そう、バイオトイレです。
バイオトイレとは
ここでバイオトイレの説明をしておきます。
バイオトイレとは、排せつ物を微生物の働きによって分解・処理するトイレのことです。
処理された排せつ物は、堆肥として利用できるので、コンポスト(堆肥)トイレとも呼ばれています。
市販のバイオトイレは、電気の力で撹拌したり、発酵槽を暖めたりしていますが、非常に高価ですし、そもそもうちの山には電気もありません。
無いものは、自分で作るしかありません。
平和ファーム式バイオトイレの構想
下の図が私の考えているバイオトイレの構想です。(壁は描いておりません)
便器の下に大きな箱を用意して、中に黒土やおが屑、ピートモス、堆肥などを入れてそこに排泄物が落ちて発酵・分解する仕組みです。
箱には車輪をつけて、便器の下から引き出して撹拌できるようにします。
市販のバイオトイレはオーガーを電気で回してスマートに撹拌しますが、我が山に電気もオーガーもないので、用を足した人が自らスコップで撹拌する仕組みにします!!!
最近は、同じような仕組みの生ゴミ処理機などもありますが、速やかに発酵させるためにはいくつかポイントがあります。
速やかな発酵のポイント
1 水分を60%前後にする
2 C/N比30以下の資材を利用する
3 撹拌して酸素を供給する
発酵のためには、水分含量が大切です。少ないと乾燥して微生物が活動できませんし、水分が多いと酸素が入り込めなくなり、嫌気発酵してしまいます。
C/N比とは、有機資材の中の炭素と窒素の比率(質量比)です。C/N比が低いと分解が速く、C/N比が高いと分解が遅くなります。C/N比の高い低いはだいたい30を境に判断されるようです。
C/N比が低い資材は発酵は速いのですが、アンモニアが多くなり異臭を放ちがちですが、C/N比が高い資材は発酵はゆっくりですが、臭いが少ない傾向にあります。
資材によるC/N比は次のとおりです。
稲わら 60
もみ殻 75
米ぬか 23
小麦わら 90
広葉樹落葉 50 ~ 120
針葉樹落葉 20 ~ 60
マメ科植物 10 ~ 17
樹皮 100 ~ 1300
おがくず 134 ~ 1064
剪定枝 70
十分に生長した雑草 50
ピートモス 52
竹 280
牛糞 16
豚糞 11
鶏糞 7
おから 11
コーヒー粕 23
油粕 7
いろいろ試してみないとわかりませんが、いくつかの資材を組み合わせて、臭いがすくなく発酵の速い組み合わせを発酵槽に入れたいと思っています。
今後も製作の様子をブログでお知らせしたいと思います。