肥料が高騰し、野菜の値段も高くなっている今日この頃。皆様、いかがお過ごしでしょうか?日本の食料自給率は相変わらず低く、何かあれば最初に飢える国は日本だとも言われています。しかし、野菜を自給するにも高い肥料を使っていては経済的に苦しいですし、健康で栄養価のある野菜を作りたいと思っていたとき、YouTubeで菌ちゃん農法というものを知り、早速、有料のオンライン講習も受講してみました。詳しくは、菌ちゃんファームのホームページやオンライン講習を受講して欲しいのですが、
菌ちゃん先生_オンライン通信講座 (career-ark.co.jp)
ざっくりいうと、木や落ち葉を餌に糸状菌を増やし、糸状菌が作るエネルギーを使って空気中の窒素を野菜が使えるように固定する窒素固定菌を増やし、その菌たちと野菜がつながって空気中から肥料分になる窒素を得ることによって無肥料で野菜を育てる農法です。
これがうまくいけば無肥料、無農薬で、なおかつ山で沢山出る木の枝や落ち葉で野菜が作れるようになります。夏からオンライン講習のとおりに畝を作ってみましたので、その様子をご報告します。
まずできあがった畝をごらんください。
この農法の特徴は高い畝と排水溝を作って排水をよくすることです。
糸状菌は、好気性で水分があまり好きではないので、畝を高くして加湿を防ぎます。
畝の幅は底面が140cm、上部が100cmを目標に作ります。
まず、糸状菌の餌になる丸太を畝の下部になる部分に埋め込みます。糸状菌は好気性なので、畝の外側の下の方に埋め込みます。
後はひたすら周囲を掘って土を盛り上げ高畝を作っていきます。おそらく数十年耕作されていなかったので、土はガチガチですし、熊笹の根も入り込んでいてとても苦労しました。
排水溝から畝の頂点までは50cmが目標です。その上にさらに枯れ草、木の小枝、落ち葉を10cm程度積んで形を整えます。
その上に黒のビニールマルチ(幅180cm)を敷き、マルチピンで固定します。その後、重しを乗せます。重しをした部分は毛細管現象によって畝の水分が多くなり、重しのない部分は乾燥気味なるので、乾湿のコントラストをつけて、糸状菌にとって適切な水分の場所を作るためです。適切な水分の部分を糸状菌が探して増殖していきます。
こんまま来春までマルチの下で糸状菌の生育を待ち、5月頃播種したり定植したりします。糸状菌が安定するまで数年かかると思いますが、粘り強く取り組んでいこうと思います。
今回の作業は全て人力でおこなったので、多くの方に手伝っていただきました。
栽培の経過はX(旧Twitter)でもアップするので、是非フォローお願いいたします。